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さて、栄えある第三回目にお届けするのは、我らがニッポンをふんだんに素材として取り入れた作品ということで「ルノー・クリオ」と「シスコシステム」。

■ルノー:これアリだね、といったかどうかは知らないが…。
夏前辺りから始まって、バカンスシーズンにはトンと見なくなったなーとおもったらまた秋から放映が始まったおフランスが誇る自動車企業ルノーのCM。

広告業界の男と旧友(現在はプログラマーとしてどっかの企業で働くが昔は同業だった。私生活ではかなりのニホンオタク。日本には行ったことはないものの今時の日本情報はほとんどつかんでいる)が、例えばミラノのゼンあたりでおしゃれに回転寿司つまみながら(ただし箸は真ん中より下をつまむ感じ)、
「いやー、キテル感って言われてもねー」
「何の話よ」
「いや、今度のルノーのね、プレゼン明後日で…あ、極東方面でなんかない?」
「アニメは出尽くした感があるからね、セントウモノとかmai dire banzai的なものとか…」
「セントウ?なによそれ」
「コンバッティメントの意味でね、人間のヒーローが途中で変身して悪と戦う実写子供向け番組」
「なーるなる。それにmai direを見ていた世代も今や購買層。これ、アリだね。いやーありがとう、さすが元同じ畑。あ、ここは、こっちが(と勘定をつかむ)」


なんてやり取りがあったかどうかは私の全くの妄想ですが(第一なんでルノーのCMをイタリア人が作らなけりゃならんのさ、というのもあるし)まぁ、どんなCMなのかといいますと(ここからやっと本題です)こんな感じです。

CMソング歌詞(「鋼鉄JEEGのうた」唄:水木一郎&こおろぎ'73
<♪タラララ(ディドン)タラララ(ディドン)タタタタッタタタッター♪>
おーれがやらなきゃ(バンババン)だーれがやるのか(バンババン)
いーまに見ていろ はにーわげんじん 全滅だー
パーラパンッ(←実はハーシレといっているそうです) パッパッパッパ パーラパンッ(ハーシレ) パッパッパッパ パパパパパッパッパー♪

CM映像
日の丸鉢巻をした日本男児、ギャラリーの前でやる気満々
頭上からドバッと黒いタール 日本男児 ワハハの表情崩さず 走り出す
ギャラリーが見つめる中 透明のトンネルのなかを走り抜ける男 そこに羽毛が舞い散り 
男の体は羽毛まみれ
舞妓さんのような白塗り化粧をしたコギャルが 峠の茶屋のようなカフェの前で
通り過ぎる羽毛男を目で追う 
羽毛男が行きついた先は 路駐されているルノー、クリオ
ワハハの表情でコレダ!コレダ!とばかりにクリオを指さし 喜び勇んで乗り込む男
東京の街を あくまでもワハハの表情で軽快に走り抜ける (埴輪原人を倒すために…か)

この後、イタリア語で金利ゼロ、とかオカネ関係の情報が放送されます…

■これ、日本人のイメージなんだよ
と、一緒にみていたイタリア人に言われました。つまり、日本人とは控えめで謙虚かつはちゃめちゃで時にタールを塗りたくり、更に羽毛をまぶして町を疾走する人種だということですね。狂人一歩手前、とも受け取れます。はちゃめちゃなことを連想させるのは、以前イタリアでも放送されていた風雲たけし城(こちらではmai dire Banzaiのタイトルだったらしい)の影響ラシイのですが。
最近ではMTVでBANZAIというおばか番組もやっていたし…。
ところで、CMソングになっている「鋼鉄JEEGのうた」ですが、なんと70年代のロボアニメソングの代表作として未だに日本でもファンの間でカラオケなどで歌い継がれているそうです。こおろぎ'73というのも70年代の香り…としみじみ。そして驚かされるのが、このわけのわからない作詞をしたのが「サザエさん」のテーマソングの作詞も担当した林春生さんという方なんだそうです。


■ところでタクシーのウンちゃんに聞いた話
さて、先日乗ったミラノのアニメオタクのタクシーのウンちゃん(といっても推定30代前半)からこんな情報が。
「いやー、あの鋼鉄JEEGの歌さ、イタリアではアニメ放送時に、歌詞だけイタリア語にして放送してたのよ。だから、今度のCMに使われているのは日本語だけど、ほら、メロディーであれだーって懐かしくなるんだよね。昔はサ、まずアメリカの漫画が全盛だったところに70年代に日本のそれがどっと入ってきたわけ。質はそこそこなのに安い、っていう意味で大量にアニメの版権を買って放送してたんだよね。だからいろんな種類のアニメが見られたわけよ。途中で、子供向けにしては暴力シーンが多いとか、風紀上よくないなんていう論争が巻き起こって、子ども向きじゃない部分がカットされたりしてたわけなんだけど…でも今も子供マンガって、そうすると、なんだかお伽噺みたいなのばかりになっちゃってるんだよね。いま、例えば金曜日の夜なんかにMTVとかでは大人も楽しめる日本のアニメ、特集してるでしょ、あれって、なんていうか、検閲済みのものばかりで飽き足らない大人のファンのための特集なんだよねー」
と、ながながと語ってくれました。
おかげで駅まであっという間でしたが。


■シスコシステム、お前もか
さて、「これはルノーのとち狂った専務辺りが「いいね、コレ、新しいよ」なんていってゴー出してしまった作品」、と自分を納得させようとしたところ、もう一つ、やっぱ日本人って能天気じゃん、というシーンを含むCMを発見。
こちらはシスコ・システム。
通信システムを扱うこの会社、「うちのシステムで世界が一つに繋がってるんでザンス」とばかりに、多くのカットをつないで多少重厚な感じにCMを仕上げているのですが、社会派ドラマのワンシーンのようなカットばかりなのに、2ヶ所だけ「また日本人がアホやってる」風カットが…。まぁ、CMのほうはどんな感じなのかというとこんなかんじです。

CM映像&ナレーション(今朝見ただけなので詳細なセリフではありません、ご容赦を)
ナレーション:世界のどこかでは、こうして命を守っている人々がいる…
映像:病院のオペ室  
  :光る医療機器 走り回る病院従事者ら
ナレーション:世界のビジネスはとどまることを知らず
映像:中国人、パームを使って取引中 目の前では荷の積みおろし
ナレーション:どこかで人生が狂い
映像:逮捕され連行される2人 犯罪者用の写真撮影
ナレーション:初めて遠距離恋愛中の2人が遠く離れていながらお互いを見つめられる日…
映像:電子機器を手にし 遠くはなれて住む 男女の喜ぶ顔
ナレーション:世界は一つに繋がっている「This is the power of network,now」シスコシステム

のような流れだったのですが、ここに、
「クイズ番組らしきセットの中で、回答者、なんだかよくわかんないけどパネルで顔を隠している」
「同じクイズ番組らしきセットの中、回答者、鉢巻ずり下がって、なんだか目隠しになっちゃってる」
という妙に軽薄な感じのカットがなぜか挿入されているのです。
世界では、手術したり、取引したり、逮捕されたり、愛し合ったりと真剣なやり取りが交わされているというのに、このほうけぶり!!世界はいまや、バンザイな日本市場より、パームを駆使してせっせと出荷に励む中国マーケットに注目しているというコトなのかもしれません。戦後働きに働いて、バブルも経験した日本人の行き着く先がこれなのか…なんてことは思っちゃいませんが、なんだか最近「控えめ、働きモノ、まじめ」というキーワードをぶっ壊すあらたなニホンアイデンティティーを外から見せ付けられたような気がしなくなくもないです。


ということで、今回はこれまで。
次回はイタリアのCMでがっぽり稼いでるハリウッドスター達をご紹介します。
(あくまでも予定です。予定は変更になる可能性があります。というか更新がいつになるかもわかりません…)




▼第二回 モデナのバルサミコ酢

▼第一回 ハッピーデントホワイト

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