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お休みします 05/08/20 秋風かと思うほど冷たい風も吹いており、「トリノの夏はもう終わった」と悲観するワカモノもいる今日この頃ですが、私もやっと夏休みに入ります。 お休み明けには恒例のヒコウキ倶楽部更新とオリンピック関連を充実させていきたいと思っていますので、今後とも皆様、引き続きよろしくお願いします。 みなさまも良い夏休みを!
先週末、友人家族とピクニックに行ってきたバルドネッキアの風景です。 2006年冬季オリンピックではスノーボードの開催場所となる模様。 需要を見込んでか、町には「売り家」「部屋貸します」の張り紙がいたるところに出ていました。 と、そんなナマグサイ話はさておき、すがすがしい山の空気をどうぞ。
長いのにはワケがある 05/07/25 先日のNHKでの生放送をご覧になった方も多いのでしょうか。 イタリアの中ではわりと大きな都市なのに、日本での知名度は下から二番目、いや、三番目かもしれないといった感じのひ弱なトリノ。そのトリノが日本でついに全国区デビューを果たしたというのは、こんなサイトを作っているものからしても非常にうれしいものです。 確かにここ最近、王宮付近ではテレビカメラを担いだ人がしばしば闊歩していますし、観光で、と思しき方々の姿も増えてきています。 来年2月の冬季オリンピックは絶対観戦しに行くぞ、と思っていらっしゃる方はもちろん、チケット高そうだから、ホテル取れなさそうだからと弱気になっている方は是非、この夏や秋口にトリノを楽しみに来てくださいね。 と、ちょっと話がそれましたが、そんなトリノも夏真っ盛り。 昔は「バカンス=8月の一ヶ月間」という括りが非常に強固なものだったようですが、最近はバカンスもフレックス&分散化の傾向にあり、イタリアの学校が夏休みに入る6月あたりから、徐々に1週間、2週間と姿を消す人たちがでてきます。 そうはいってもやはりバカンスの真打といえば8月。 私の周りでは8月を中心に、平均約3週間のお休みを取る人がほとんどです。中には5週間というツワモノモいますが、8月一杯休業する会社や工場が多いことを思えば、特に驚きの長期バカンスではないのかもしれません。 連続休暇は最大一週間が常識だった日本でのOL生活知っている私としては夢のような話…のはずなのですが、これが実際やってみると長くて当然、という気がしてくるのです。 なぜかというと、まずはイタリアの祝日の少なさ。 8月15日の次に祝日があるのはなんと11月。春もイースターのお休みのあとは延々と平日ばかりが続く祝日不毛地帯。現首相の「国民よもっと働け」の意向の下、わんさかあった祝日がばさばさ切り捨てられていった結果らしいのですが、日本はじめアジアの各国と比較してもその差は歴然。日本は今ゴールデンウィークで、などといおうものなら、じゃ、ゴールデンポイント(ストッキングやランジェリーなどを販売するチェーン店です)にでも行ってきたらなどと言われてトホホ。アジア各国で祝日があるたびにハタラキモノのイタリア人らから責められる、極東出身者の私としては祝日復活の請求をしたいところです。 そして、一日の労働時間の長さ。 これは私の周辺しか分からないので、ここで一般論を展開するつもりは毛頭ないのですが、日本はコアの基本労働時間が8時間以下のところが意外に多い気がするのです。が、イタリアで8時間労働といった場合、本当に休憩を含めずに8時間の労働。非常に長いです。特に私が正味7時間労働の職場にいたからそう感じるだけなのかもしれませんが、この1時間の差というのは非常に大きい。しかも、深夜まで残業したり、週末出社するイタリア人もわりといて、もう人生をゴクラクに楽しむイタリア人、というのがウソのようです。 この大まかな2点をもってして、イタリアでの長期バカンスというのは日本の細切れ祝日盛りだくさん+最大一週間のお休みと同格になってしまう。 と、私は勝手に、かつ体感的にそう結論付けているのですが、日本でバリバリ働いていらっしゃる皆さん、そりゃやっぱり違いますかね?? イタリア人の財布の紐 05/06/12 またしても前回の更新から3ヶ月も経ってしまいました。と書いてから、またさらに1ヶ月経ち、月日の流れるのは早いものです。更新が頻繁であれば何が何でも良いとは思いませんが、もうちょっと更新したいなとは思っているのです。ほんとうです。 例えば当ページのタイトルよろしく、昼になにを食べたとかそういうことなら毎日でも書けそうな気がするのですが、充実したイタリアン食ライフを送っている方ならともかく、昼は大概バール「クリスタル」のミックスサラダ4ユーロをほぼ例外なく食べているので、そういうわけにもいかず…。 それにしてもミックスサラダが4ユーロ。 インフレが話題にならない日はないここでも、葉っぱごときに4ユーロ=600円近くを支払う現実というのはイタリア全土の人々にとって厳しいもの。周りの同僚もほとんどがお弁当派。ダイエット中で果物だけだから、という理由の人も多いことは多いけれど、節約の意味も多いにありそうです。金曜日は例外的に皆で同じくバール「クリスタル」へ行き、肉団子と茹で野菜の付け合せに水、コーヒーを頼んだりすると、7ユーロの出費。でもたまに、6ユーロのときもあって、どんぶり勘定なのだか、常連割引なのだか良くわかりませんが、とにかく1000円近くかかります。1000円出したら鳥徳でB弁当が食べられるとかいうのは茅場町界隈の話しであって本文とはあんまり関係ありません。すみません。 つまるところ、イタリア人の財布の紐は締めて締めて締め上げてまだ足らないという状態なのです。 締め上げた財布を握ってイタリアの主婦らはどこへ行くか。 朝8時のバスに乗ってみればわかるのですが、すでにごろごろカートを脇に従えたおばちゃんたちが移動中。1セントでも安い果物、野菜、下着、生活雑貨を獲得するために朝の市場を目指すおばちゃんたち。ただ、市場といっても、高級なサラミやチーズ、衣類もブランド物を扱っている市場もあるので、良質のものを廉価で売っているところは当然混雑し、従って朝早くの出動が不可欠と言うことなんでしょうね。 スーパーもディスカウント派が躍進中。以前はEU圏外の移民、つまり金銭的に余裕のない人たちが行くところ、というか、本当にそういう人たちが大半を占めていたのですが、商品の質に支障がなくて安いなら放っておくはずのないイタリア人。いまや老若男女が朝からレジに行列していると言う光景が珍しくありません。 ところで、スーパーでもおまけをしてもらえる裏技を一つ。 原則として、支払う額を超える金額をすぐに出してはいけません。(これは料金表示がレジにすぐ出てこない市場やバールなどでも有効です。おつりや支払い額を適当にごまかされると言うことが防げるので。) なるべく、端数まできっちり出そうと努力します。私はレジでかなりぐずぐずします。 結局端数が足りない場合、支払額を大きく超える高額紙幣や、逆におつりが細々出てしまうような額でおつりをもらおうとします。 するとあら不思議、70%くらいのレジ係が「今度持ってきてよ」などといって、端数の足らない額で受け取ってくれたりするのです。 今度もって行くというのも気恥ずかしいので、次回も同じスーパーで買い物をし、貢献しているつもりですが、よそでは逆におつりの2セントが出てこない、と言うことも。さすがは天下の回り物。油断禁物、ここでは当分、財布の紐は締め上げて正解のようです。
トリノの弓道ライフ 05/02/26
![]() 日本で紹介済みのイタリア作家の作品、といえばマキアベッリやダンテに始まり「薔薇の名前」であまりにも有名なウンベルト・エーコ、アントニオ・タブッキ、スザンナ・タマーロなどなどあげ始めたら意外にいる。 ただ、イタリアの書店で見かける、谷崎、三島、川端の御三家と新興の村上春樹、山田詠美、桐野夏生などと同様、翻訳に頼らざるを得ない私たちにとって外国文学は限られた中のものから選ばざるを得ないのはある意味仕方がない。翻訳されるのは、母国でベストセラーになったもの、つまり、売れるもの。そういう意味で合格ライン突破の、メリッサ・P著「おやすみ前にブラッシング100回(原題:Cento colpi di spazzola prima di andare a dormire)」は、果たして日本語でも出版されていた。 母国イタリアではセンセーショナルさで話題になった。なんといっても作者は弱冠17歳の女の子。扱っているのはもちろん、赤裸々な性。17歳の少女というだけで、10はポイントアップなのに、お約束どおり「赤裸々」に「性」を語ってくれるなら、鼻の下を伸ばした男性諸氏でなくとも書棚に手が伸びるというもの…なのだろう。帰省していたときにたまたま耳にした日本のラジオでも彼女の作品を取り上げていたが、やはり注目を浴びるのは若さと性、そして作者は(可愛い)女の子というキーワード。商業的な戦略が鼻につくが、たとえ、それで注目を浴びただけであっても、新しい作品が紹介されるというのは悪いことではない。 同じ理由で(だと思う)イタリア語版の出た内田春菊の「ファザーファッカー」にしても、これを機にイタリアの出版社がそこから前に一歩進んで門戸を広げてくれればいい。ただ、「取っ掛かり」のはずのインパクトが良くも悪くも次の日本作品を決めてしまうのではないかと一人勝手に危惧しないこともないが…。 冬季オリンピック開催の2006年、トリノは1年間、ユネスコ認定の世界の本の都市となる。日本同様イタリアの出版業界も順風満帆とは程遠い状況だが、お金をかけた大イベントとは違った交流が、捲るページから見えてくる可能性だってある。 80年代後半、人気ポルノスターながらイタリア下院議員に当選したイローナ・スタッラーさん。彼女の通称「チッチョリーナ」と聞けば、嗚呼懐かしい、と思われる方も少なくないことと思いますが、そんな懐かしの彼女が今度はロンバルディアの州都、ミラノ市長戦に意欲を見せているとか。 5日にはロンバルディア州のローカル局に出演し、出馬意欲を正式表明。「スフォルツェスコ城内をカジノに改装。これでお金もツーリストも呼び込めるわ」「交通事情が大きな問題なのはわかるけれど、ミラノは特に罰金に関しておカタい市」「売春婦達にも組合が必要よ。自立・自営、納税し、チケット制で検診も受けられるべき」などとコメントしたとか。つまるところ「ミラノは退屈だって言われるけれど、魅力的な街、いいえ、刺激的な街にしたいの」というのがスタッラーさんの公約の基本になるらしい。 ところで、2年前にはお隣の町、モンツァ市の市長選に出馬したものの1パーセント程度の票しか得られず、惜敗。私がたまたま見たワイドショー的ニュースでのインタビューで、「前回は惨敗でしたが」と問われたところ「惨敗だとは思っていないわ、1.**%(細かい数字は忘れた)というのはそれなりにポジティブな結果だと思っているの」とひるまない。確か下院の議員になったときも得票数としてはそんな数字だったのでまぁ、惨敗でないというのもある意味正しいのかもしれない。 次いで「自分が選出されるべきだと思うのはどうして?」と聞かれて「チッチョリーナは公約を破らないからよ」とプラチナブロンドの髪をなびかせてにっこり。それまで、途中途中に意味もなく彼女の自宅豪邸で撮影されたと思われるセクシーショットや、リビングに所狭しと並べられるクマちゃんやらウサギちゃんのぬいぐるみの様子が挿入される思いっきりワイドショーなインタビューだったのに、なぜか彼女にそういわれると公約というのは政治家の命だよなぁと改めて思わされて不思議な気持ちに…。 ハンガリーから移住し現在に至るまで色々な意味で有名になった彼女も今年52歳。市長選に興味は抱かされなかったものの、女は強し、と言う感慨を残した夏のゴシップネタでした……。
トリノのプント・ヴェルデ 04/07/06 日本ほどではないものの、暑い日の続くトリノ。思えば前回の更新から3ヶ月が経過しているのでそれも当然なのですが……。 暑くなってくるとにょきにょきと増える需要が「屋外」。といっても単に外出すると言う意味ではなく、食事もDehorと言われるテラス席で取ったり、家のベランダで涼みながら世間話に花を咲かせたり、更に人生経験豊富なご老人方になると道に椅子を出して真っ暗になるまで集団で座リ続けたり、何が何でも外、という欲望なのかなんなのか知りませんがそういう人が続出します。 ……で、そんな夏場の需要を満たすのが公園を利用したプント・ヴェルデ。屋外に屋台風の仮設レストランが連なり、メリーゴーランドなど子供向けの遊戯施設も併設、通年アルパカのセーターなどを売り続けるペルー人や、10ユーロのヴィトンを売るアフリカ系、そして、遊戯王のカードから雑貨まで何でも売る中国人などの簡易屋台(合法ではないので)が軒を連ね、ちょっと日本の夏祭り風な賑わいを見せて、懐かしい感じです。 先日行った公園のプント・ヴェルデではセルフサービス形式の屋台に並ぶ大行列の最後尾について、バーベキューにがっついた後、ぶらぶらと上記の屋台を冷やかしながら移動し、トリノの街中にも出店しているシチリアのジェラート、クレモローゼのカップなどを舐めつつ、お試しアーチェリーなどをやらせてもらい、地味だけどなかなか楽しい夕べを過ごしました。ところで、アーチェリーに関しては、アーチェリー経験のある友人が的外の白ゾーン、弓道経験の意外と長い私が中心から二個目の赤ゾーン。それなのに、弓道を始めて半年の夫が全部一番中心の黄色ゾーンに当て、指導員から「いつ入会するの」とにわかに引き抜きにあったりしていたのにはいささか心穏やかではなかったのですが……。 そんなことはさておき、日本では暑すぎてなかなか出て行く気のしない屋外でも、日照時間も長く日没後はわりと涼しいイタリアなら、プント・ヴェルデなどでお手軽に夏を涼しく楽しむこともできそうです。 ノダさんのびっくり体験 トリノ編 04/04/02 待ち時間を有効に使おうと言うことで、前から気になっていたあの記事について。 一ヶ月前、日本に帰った時のこと。空港でありとあらゆる雑誌を最後の悪あがきで買い込むのが癖になっている私は、かの分厚い文芸雑誌、文藝春秋も漏れなくレジに運んだ。 今回は、若い女の子のダブル受賞で巷のお父さんたちを驚かせた芥川賞受賞作も収録されているので、2冊別個に買うことを思えば743円なんてお買い得♪と思ったのなんかはどうでもいいが、機内で捲るには欠かせない雑誌だ。 一気に読んではもったいない、と本文は読まずにまずは広告エッセイに目を通していると、宇部興産のページにトリノの名前を見つけた。以前も写真家の稲葉なおとさんのエッセイにトリノの高級ホテル、メリディアンが取り上げられていたことがあり、意外に地味なトリノと縁のある文藝春秋誌面なのだ。 しかし、今回のエッセイはまず表題からして驚いた。 「買い物をしないと永久に出られない店に迷い込んだ話」 ―― そりゃ、なんかの誤解だろ。 筆者のノダさんには恨みはないのだが、脇に記された都市名もTRINOだ。確かに同じピエモンテ州にO抜きのこの町は存在するが(国内に4つある原子力発電所の内の1つがある町。現在は稼動していない)たぶん、誤植か表記間違いだ。やはりノダさんに恨みはないが、校正者、ちゃんとチェックしろよと思うのは私がこんな街に住んでいるからであって、普通の人はきっと気にかけないのだ。というか、普通の人は「イタリアには買い物しないと出られない店があるのか、そうか」と思ってさっさと金原ひとみちゃんや綿矢りさちゃんの受賞作を読みに行ってしまうのだ。 それではあんまりだ。 三度、ノダさんに恨みはないが、やっぱり誤解は正しておいたほうがいいと思う。 万一、ノダさんのネタだったとしても、あえて無粋に誤解を正してしまおうと思う。 以下、ノダさんのびっくり体験を交えながら……。 ノダさんのびっくり体験その1:バスルームのヒモ これ、換気扇だと思って引っ張っちゃう人多いみたいですが、非常通報用のヒモなのです。ノダさんもやっちゃったそうです。ホテルマンが血相を変えていたそうです。観光地のホテルには、欧州各国語プラス日本語で、但し書きがされているところもありますが、やはりトリノ。たぶん、何もなかったことと思います。そして、このヒモというのが結構紛らわしい感じで垂れ下がっていたりするわけです。茫々とする湯煙の中、白いプラスチックの持ち手の付いたヒモが、壁からタランと垂れていて……引っ張りたくなるのも当然です。 ノダさんのびっくり体験その2:クルマで迷子 空港近くに戻ろうと思ったノダさん、今度は標識にやられてしまいました。空港、の表示にしたがって街をグルグルすることなんと2時間。おかしいと思って人に聞くと、なんと空港と言う名の店だったとか……。ノダさんはここで空港をエアロポルトとお書きになっていますが、正しくはアエロポルトです、って私かなり嫌な女です、ごめんなさい。それにしても、なんて紛らわしい名前。この分では、ガソリンスタンドというレストランや、進入禁止というホテルがあるかもしれない、落とし穴都市、トリノ。しかし、トリノの中心街をにぎやかな都心とおっしゃってくださるノダさんに感謝。 ノダさんのびっくり体験その3:買い物をしないと出られない店 そして、遂にノダさんはこんな理不尽な店に迷い込んでしまいました。今話題の回転扉に似たつくりの入り口を通って店に入り、出口はレジ前を通過しないと出られない、というタイプの店は、高速道路のサービスエリアや空港の店に多く見受けられます。つまりは万引き防止策ですね。ノダさんは、ここでお土産を購入しようと入店されたようなのですが、めぼしいものがなかったため、入り口に戻って外に出ようとします。しかーし。そこには屈強な男がいて出してくれず、「仕方なく土産にもならない安物のライター」をお買い上げになって無事外の空気を吸うことが出来たとの事……。レジの前をそのまま通っちゃってOKだったのですよー、とノダさんには呼びかけたい気持ちですが、しかし、こんなシステムに初めてであったら、誰だって入り口に戻っちゃいますよね。 こんな理不尽な目にあいながらも、「また行きたいと思います」と結んでおられる優しいノダさん。ライターの代わりに、お土産は何を買われたのかが気になるところでもあります。 サンレモ悲喜交々04/03/08 今年で54回目を数え、わが日本の紅白歌合戦といい勝負の歴史を誇るイタリアの老舗イベント、サンレモ音楽祭。毎年視聴率の落ち込みが嘆かれるのも紅白となんだか似ていなくもないが、こちらは一日で終らず、5夜連続でやるのだからだらけるのも仕方がないような気がする。 去年に比べ3%ほどダウンでも、今回のシモーナヴェントゥーラの司会自体は評判上々。去年のように男性メイン司会者プラス、踊り子兼司会補佐のような女性二人組みよりも、しゃべりで通せる視聴率女の面目躍如といったところだ。 ウェブサイトのアンケートでも、面白かったのは舞台の合間に出てくるお笑いショー(38%)についで、シモーナの衣装がアーティストたちの歌と同率で31%。テレビを見ている人というのは本当はどこを見ているのかわからない。ちなみにお衣装は一着12万5千ユーロ。日本円にして1,400万近いが、ヒカリモノ系はすべてスワロフスキーだったそう。 その他、目玉商品としてハリウッドのスターが登場したり、大物ミュージシャンがゲストで歌ったりする。昨年のシャロンストーンに代わり、バナナかじりながら車から降りて会場入りしたダスティンホフマンや、毎月の生活費が3300万円(←最近のyahooニュース)慰謝料も相当取られてしまいそうなライオネルリッチーなどが連日登場。紅白で昔シンディーローパーが登場したのがちょこっと頭によぎるが、あまり関係ない。 さて、肝心のミュージシャンたちはどうだったかと言うと、私は番組自体ちゃんと見られなかったのでとりあえず、ランキングについて。2位に約倍の差をつけて優勝したのは、Uomo
volanteを歌ったマルコ・マズィーニ(しかしこのプロフ写真はないだろう…)。歌自体は結構泥臭いイタリアンポップス。周りの30代にあのだるい感じが好評のNEFFAは9位。私としては副旋律が寺尾聡、何を歌ってもルビーの指輪、というのがもっぱらの感想だが、イタリア人に言ったところで分かってくれないので、ここでこうしてひっそり書きつけよう。カミカゼ将軍などという歌で参戦したステファノ・ピッキがNEFFAより上の7位に食い込んでいる辺り、世の中分からないと思う。 ところで、「対外的にはローマが首都と言うことになっているらしいが、真の首都はウチなのさ」と思っている人々ばかりが集まっているのがイタリアという国。この精神にのっとって、同期間中にもう一つの音楽祭をぶつけてきたところもあった。マントヴァ市の音楽祭は、もちろんサンレモに影響を及ぼすほどのイベントではなく、屋外の簡易ステージに客席は立ち見と言うかわいいもので、今は費用の回収に追われているらしいが、なんとなくこうした心意気に、嗚呼、やっぱりねぇと妙な感心をせずにいられない。 他チャンネルのニュースでは「スキャンダルの音楽祭」「ブーイングの中、シモーナが祭典を締めくくる」(下位にランキングされたミュージシャンのファンらが不満を表したブーイングだったらしい)などのひねった報道がされ、去年はベネツィア市が低迷するサンレモを「うちに来ないか」と誘致したり、話題には毎年事欠かない音楽祭。紅白とともに、試行錯誤、悲喜交々で続いていって欲しいものだ。 サンレモ音楽祭 国営放送RAIのページ(イタリア語) 本当のスキャンダルは棚に上げ…。 04/01/16 一昨日辺りから、50年のTV業界の歴史で一番のスキャンダルと銘打って話題になっている(話題にしている)のが、国営放送RAIのクイズ番組アファリトゥオイ。様々な業界の裏の部分を暴露するのがウリの番組、ストリッシャラノティツィアが大幅に時間を割いて大スキャンダルとして扱っている。 なにが大スキャンダルなのかというと…単にクイズの回答者たちの選抜に不公平があったというようなこと。昔端役で映画に出ていた役者がいたとか、選抜にコネをもっている人が多かったとかなんとか、歴史に残るスキャンダルにしては些細なのだ。でも、そういうことって、善悪は別として、どの業界にでもあるツテやコネなんでは…と誰もが思っているはず。ただ、高額の商品がもらえるこのクイズ番組が国営放送のものだっただけに、国民の受信料が、あらかじめ決められた俳優や、半分業界の人々に渡っていいのか、という問題提起でもあるようなのだが…。 ただ、アファリトゥオイはストリッシャの裏番組に当たり、前回などは視聴率トップのストリッシャ(33.74%)を追い抜いた(34.58%)人気番組だったことや、司会は1クルー前までストリッシャをもう一人の司会者と担当していたパオロボノリスだったこと、このボノリスが現首相のベルルスコーニの批判発言をして首相が所有するメディアセットグループの番組からはずされたことなどがどうしてもちらついてしまう。ストリッシャももちろん首相が所有するメディアセットの番組。そういえばこの間も、ベルルスコーニの物まねでよく顔を出していたコメディアンが消えたばかりだし…。 RAIのアヌンツィアータ氏(立場的には海老沢会長)もボノリス個人にウラミがあるのか番組を問題にしているのか、といっていたけれど、きっとメディアセットを抜けたときに裏でかなりいろいろあったんだろうなぁというのは一般市民でもなんだか察しがついてしまうくらい…。 こわいこわい。イタリアのテレビ業界。 メディアセットばかりかベルルスコーニが首相となった今では国営放送のRAIにまで影響が大きく、現首相に逆らってキー局で仕事をすることはほぼ不可能なのだ。 ベル氏はテレビだけでなく大手出版社、新聞社なども傘下に収め、政治家というよりも事業家であり、幾つもの裁判をなぎ倒し、資金力と人脈を頼りに政界にまで進出した非常にブラックで、ある意味スゴイ人なのだ。そして毎回選挙で大半が彼に投票するというイタリアもスゴイ国なのだ。 そして、首相がメディアを実質牛耳っているという現実をドイツ議員に批判されて逆切れし、ナチ発言したのが去年の7月。 イタリアのテレビが面白くないのは、当然という気もしてくる。 昨日のストリッシャは、過去にさかのぼってボノリスが司会をしている番組のあら捜し映像を異常なくらい時間を割いて放送していた。今日もその総集編を放送するのだとかしないのだとか。通常のニュースでも取り上げられ…。 ちなみに普段私はMTVバッカリ見ています。 シングル・クライシスに対処する7つの方法 03/12/03 イタリアの少子化は割と知られている事実。この12月からは第2子以降1人につき1000ユーロ(約12万6千円)の補助金が政府からその世帯に対して下りることになったことからもコトの重大さがうかがい知れるというもの。 とはいえ、子供が生まれるには男女が出会わなくてはならないのだが、卑近な例をみても三十路以上の独身というのは一杯いる。順調に結婚して子をもうけ、というのは知り合いの中では数組。結婚せずにとうとう同棲9年目のまま子をもうけたカップルもいるがこれはまぁ珍しいほうだろう。久しぶりに会うたびに彼が出来たか出来ないかが話題になる独身女性が2人いるが判で押したようにシングルだ。周囲も独身男を紹介したりと協力的だが、この紹介してやると言ってる本人が1年で離婚したりしているから世の中いろいろなのである。 こうした妙齢でシングル、という女性はイタリア全土に広がっているようで、イタリアのプロバイダーLIBEROのサイトにこんな特集があった。題して「シングル・クライシスに対処する7つの方法」 シングルを如何に生きるかという励まし的な項目が並んでいる。 その7つの項目とは: 1.何よりも進行中の彼に狙っていることを気付かせないこと。狙ってます、の雰囲気はデリカシーにかけるし、なんといっても男は窮屈な関係にアレルギー。「飢えてます」的雰囲気は未来の彼を驚かせてしまう結果になるかも。 なるほど。男が嫌う「窮屈な関係=relazioni troppo asfissianti」というのは日伊共通、いや全世界共通らしい。 2.上記と同じ理由で、結婚やましてや子供の話しをするのは厳禁。男が遠ざかっていくだけ! ごもっとも。というか、女でもそんな人、怖いです。 3.友達の友達の友達、がセッティングしてくれる合コン(お見合いパーティー)などにはまらないこと。シングルである、というだけで、見境なく男と会おうとしない。友達でそいつも彼女探してるから、などという理由で会ってもうまく行く可能性は低い。 一々ごもっとも。急がば回れ、ということでしょうがそこがなかなか難しいところ。ちなみに合コンあるいはお見合いパーティー=incontri organizzatiはイギリス経由でアメリカから入ってきたらしく、スピード・デートという出会い系サイトも開設されている。ちなみに一回の参加は男性25ユーロ、女性20ユーロ。テーブルを共にカクテルを飲みつつ一人につき200秒でその相性を見極める。参加者は25人程度らしい。 4.シングルでいる正当なワケがあればなおよし。受けそうなジョークでネタにしてしまうのも手。間違っても、昔の彼と別れる原因になった自分の欠点などをぶちまけてしまわないこと。まずは自分のいいところを見直して。 少なくとも欠点は自分の中で少し整理してみたほうがいいと思うのは私が日本人だからか…。欠点もひっくるめて自分が好き!というのはイタリア人ならありえる、となんだか別の視点で納得してしまった。 5.カップルのコや結婚して子供までいる友達にやきもちを妬かない。向こうは逆にあなたの自由をうらやんでいるはず…。自由な時間は、目指す将来実現に向けて邁進するほうがベター。 ごもっとも。隣の芝生はいつも青いものです。 6.すでに「売却済み」の男に手を出さない。「いい男で感じよくてしかもフリーなんてのを待ってたら尼さんになっちまうぞ」と余計なことを言う人はどこにでもいるもの。だけれど、他人のものを盗ろうなんて考えは起こさないように…いつかはあなたが盗られる番になる可能性もあり。 意外に正論な締めくくり。そう、人のものを盗っちゃだめですよ。ちなみに尼さんになるぞに続く一連のフレーズは「se aspetti l'uomo carino, simpatico e libero, fai prima a farti suora」だそうです。 7.今の状況を悪く考えないこと。愉しみ方さえ知っていればシングルでいることも悪くない! なんだか無理やり勇気付けているようですが、そう言うしか他はありますまい。 生きることを愉しむ、というのはイタリア人のお得意の分野として世界に広く認識されているようでも現実はなかなかどうして厳しいということでもあるのかも…。
昨今のスローフードブームで、食の都としての名を不動のものにしたピエモンテ州。来年からはスローフード大学の第一期が始まり(現在入学受付中だ)、また新しい食ブームにもなりそうなのだが、 今年のミシュランでもそのパワーを大いに見せ付ける結果となった。今年新たに獲得した星の数は州合計で7つ。ロンバルディアの6つ、トスカーナの5つがそれに続く。トリノ市内ではVIP御用達のVintage 1997がニューエントリーで1星を獲得。ソリゾの「SORRISO」は3星、2006年のオリンピック開催時、競技場のうちの一つになるトッレ・ペッリチェの「FILIPOT」(日本の方も厨房にいるみたいです)は2星でいずれも常連。この他は全て1星、ニューエントリーで、郊外のクネオやビエッラ、ノヴァラ、アレッサンドリアなど各地に散っている。 ところで、こうした食の評価にはいつもゴシップが付きまとうもの。 今まで星ではないもののフォークは何本も獲得してきた有名店が4軒一度に姿を消し、フォークの数が減ったのは一軒のみ。あとは全て評価が同じ、だとか。また、こうした有名店の中でもお値段も有名という店の価格帯が、2003年バージョンに比べ、いっせいに引き下げられているというのもちょっとした話題だ。値段が上がるのならわかるが…去年は調べていなかったんじゃないか?との声もあがっており、ミシュランをレストランガイドの最高峰とする向きに懐疑的な人々にとってまた恰好のターゲットとなりつつあるらしいのだが…。 どちらにしろ、インフレ傾向の昨今、価格が下がるのは大賛成、です。 過去の「昼のパスタは茹で過ぎ」 |
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